30代を迎えると、日常の会話にちらほら混ざるようになるのが「世間の一言」。
親戚の集まり、職場での休憩時間、久しぶりに再会した友人とのおしゃべり。決して悪意があるわけではないのに、聞かれるたびに心がざわついたり、少し疲れてしまったりすることってありませんか。
今回は、30代独身女性がよく言われる「あるある言葉」を4つ取り上げ、その裏にある背景や、どう受け止めれば心が軽くなるのかを一緒に考えてましょう!
1.友人・家族・職場の人から「いい人いないの?」と言われる

きました。私も幾度となく浴びせられた質問です。30代の独身女性にはこれを聞かねばならない法律でもあるのでしょうか。この質問は最も耳にするフレーズかもしれません。
友達や職場の飲み会や雑談の場で、必ず一度は飛んでくるセリフです。
「あなたには関係ないですよね」と言いたいところですが…
心の棘をしまって、なぜ嫌だと感じるのか、波風立てずに受け流す方法を紹介します。
嫌だと感じる理由
「いい人いないの?」と問われると、まるで自分が“出会えていない人”であることを再確認させられる気分になります。さらに「恋愛していない=寂しい」という前提に立っているため、自分の今の状態が否定されるように感じてしまうため、嫌だと感じるのだと思います。
そもそも「いい人」ってのが居たら「いないの?」って聞かれる前に好きになってる。
言っている相手には悪気がないことが多いため、気にかけてくれているのは単純に有難くもあり、余計に返答に困りますよね。
心配してくれているのは分かるけれど、他人の人生に土足で踏み込んでくる失礼な人でもありますよね。
受け止め方・返し方の工夫
- 「最近は推し活が忙しくて~!」と軽く流す。(推しって誰?と聞かれた時の人物を用意しておく)
- 「昔付き合っていた人が悪い奴で…笑」と過去の話に話題を変える
- 「ペットがいるので全てが満たされてます」と言う
真剣に返さなくても大丈夫ですが、「いい人がいたら~」と安易に返してしまうと、人によっては「紹介してあげる!」となる場合もあるので注意しましょう。
いずれにしても、あなたの人生はあなたが決めるもの。
あっはっは!と笑ってさらっと受け流し、「そういう○○さんはお相手さんとどうなんですか~」と質問を振り返しましょう。踏み込んで聞いてくる人の大半は、人生の主軸を恋愛に置いている人が多い傾向にあります。また、私のこれまでの経験上、自分の話をするのが好きな人も多いように思うので、話題を振り返すと嬉々として話してくれやすいです。
変に「そういうの聞かれたくないです!」と主張するより、軽ーく流してボールを投げ返すのが一番楽だったりします。
2.親・親戚・親しい友人から言われがちワード「結婚はまだなの?」

れは30代独身女性への定番質問。親戚の集まりや久々の同窓会で、ほぼ確実に飛んでくる言葉ではないでしょうか。私も以前、同窓会に参加したときに「Maiは一番に結婚すると思ってた!」と言われていました。それが今では同級生グループの中で一番最後です。
何なら二度目の結婚を終えている人もいます笑
人それぞれの人生だとは理解してるので、ほかの人が結婚していようとしていまいと「自分からすると」関係はないのですが、他の人からするとそうではないようで…。よく聞かれる言葉上位にランクインしてきます。嫌だと感じる理由と、切り返し方の工夫を紹介していきたいと思います。
嫌だと感じる理由
「結婚はまだなの?」という言葉は、人生に“タイムリミット”があり、順当な計画や波に乗り遅れているかのように聞こえがちです。結婚が当たり前で、ゴールであるかのように扱われ、今の生活が「途中段階」や「取り残されている状態」と見なされてしまう。
結婚願望がある30代の独身女性は急かされているいるような焦りを感じ、今の生活に満足している30代独身女性は「今の自分」を見てもらていないような感覚になるかもしれません。
どちらにしろ、こちらから相談しているわけでもないにも関わらず、踏み込みすぎた質問に疲れてしまいますよね。
さらに、「結婚はまだ?」という質問には「どんな答えをしても次の質問が返ってくる」という厄介さがあります。相手がいないと答えれば「紹介しようか」と言われ、まだ考えていないと言えば「焦った方がいい」と返される。会話が堂々巡りになってしまうことも、嫌に感じる理由です。
受け止め方・返し方の工夫
- 「縁があればそのうち」とシンプルに返す
- 「実は今、やりたいことが多くて結婚は二の次なんです」とポジティブに伝える
- 「まだ“婚活アプリ”のAIが私に追いついてなくて」と冗談で返す
3.親が言う「子どもが欲しいなら早めにね」

結婚の話題の延長で、さらに踏み込んで言われることがある子供の話。実際、子供を希望している場合、医学的にも早いほうがいいのは確かです。
35歳を境に流産・早産のリスク、子どもの染色体異常(ダウン症など)のリスク、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった母体の合併症のリスクが増加傾向にあります。特に30代後半からリスクが顕著に高まるため、妊娠を希望する場合は早めに準備を始めることが推奨されます。
しかし、だからといって希望しているかしていないかの確認もなく、「欲しいなら早めに」という言葉を掛けてくる場面に多く出くわします。事実として早いほうがいいのは確かなのに、嫌だと感じる理由と、受け流す方法を一緒に考えてみましょう。
嫌だと感じる理由
子どもに関する話題は非常にデリケートです。欲しいかどうかは本人の自由であるのを前提に、望んでいても体質や健康状態、ライフスタイルなどでなかなか巡り合えない場合もあります。それを「欲しいなら~」と当然のように断定されると、答えに困るだけでなく心を傷つけられることもあります。
また「子ども=幸せ」という前提の言葉は、独身女性に「今のあなたは未完成」というニュアンスを含んでしまうため、余計に重く響いてしまうのだと思います。
受け流し方のアイデア
- 「今はキャリアを優先したくて」と受け流す
- 「もし欲しいときが来れば、そのときに考えます」と柔らかく返す
- 笑顔で「その話題、またの機会に」と線を引く
結婚は何歳になってもできますが、子供についてはどうしてもヒトの身体の構造の話なので、リスクと隣り合わせとなり制限がつきものです。子供の話題を出す側もリスクのことを理解しているので、あとから欲しくなった時に手遅れにならないように、と思って出てくる言葉だと思います。
ですので、放っておいてほしいと一蹴せず、「今は」「もし」「また」という言葉を使って、あなたの言うことも分かるけれど、今の私はその段階ではないという意思を伝えられれば、相手の好意を否定せずに受け流せるでしょう。
4.「今が一番自由でいい時期だね」

一見ポジティブに聞こえる言葉ですが、独身であることを「自由」と結びつけることで「結婚したら自由ではなくなる」「一人の時間を満喫していて羨ましい」という価値観が潜んでいたりする可能性があります。
人によっては、あまり触れてはいけない話だった!と当たり障りなく回避しようとしている言葉でもあると思います。
この気まずい空気…どう受け流せるかを考えてみましょう!
嫌だと感じる理由
「自由でいいね」と言われると褒められているように聞こえる反面、「結婚していないから自由」というラベルを貼られた気分になります。本当の自由は他人が決めるものではなく、自分がどう感じるかによって変わるもの。それを一方的に定義されることに違和感を覚えるのです。
確かに既婚女性は、仕事に育児、場合によっては親の介護なども一手に請け負っている人もいて、自分の時間が取れない人も多いと思います。しかし、その生活は彼女たちが「結婚をする」という選択肢を選んだ上での結果なので、独身のあなたには関係のないことです。
実際には独身女性にも責任や不安はあり、仕事のプレッシャーや老後の準備、孤独感や将来の不安と向き合っている筈です。「家族が居ないから自由でなんでもできる」「悩みがない」ととらえられているように聞こえ、軽々しく「いい時期だね」と言われるとモヤモヤするのです。
受け止め方のヒント
- 「家族がいるあなたの暮らしも素敵ですよ」と相手を褒める
- 自由を羨ましがられても「今の私にはこれが合っている」と自信を持って返す
- 「自由だけど、将来は不安ですね」と現実的な一面を伝える
多かれ少なかれ、人は自分と他人を比べて生きてしまう場面が多くあります。昔から「隣の芝生は青く見える」ということわざもあるように、無いものねだりをしてしまいます。
結婚して家庭を持って家族と暮らしている女性は、一人の時間が無い代わりに孤独と縁遠いです。一方で、独身女性は時間の自由やお金の使い道の自由がある代わりに、孤独や将来の心配があります。
どちらがいいというわけではなく、物事にはいつも一長一短があり、どちらの選択も間違いではないと思います。なので、独身であることを卑下する必要もないですし、否定しあう必要もありません。
「お互いそれぞれの暮らしを頑張りましょう」と言えれば、素晴らしい人間関係を構築できるようになるでしょう!
まとめ:自分の人生は自分のタイミングで動かすもの

30代独身女性に向けられる「あるある言葉」は、時にプレッシャーになり、時に笑いのネタにもなります。共通して言えるのは、どの言葉も“世間の価値観”をベースにしているということ。
しかし、あなたの人生は世間のものではなく、あなた自身のものです。
「いい人いないの?」と聞かれても、いなくてもいい。
「結婚はまだ?」と聞かれても、今を楽しんで生きていい。
「子どもが欲しいなら早めに」と言われても、答えるかどうかは自由。
「自由でいいね」と言われても、本当の自由の意味は自分が決める。
世間の声に振り回され、不安になる必要はありません。
「私はどう生きたいか」を大切に。
ユーモアを交えながら、自分らしいペースであなたの人生を歩んでいきましょう!